シーリング材の軟化

今回はシーリング材の軟化現象についてご紹介します。

そもそも「シーリング材」とは何か?
建物の気密性や防水性を保つために外壁の継目や建具周りの隙間に充填するペースト状の建築材料です。
建物を注意深く見てみると、各所にシーリング材を確認することができると思います。

さて、本題のシーリング材の軟化現象ですが、これはシーリング材が異常に柔らかくなり、ひどい場合は触ると指に付着するほどになります。
先日、建物調査診断を実施したマンションではエントランス内のほぼすべての石目地シーリング材が軟化していました。

 

また、他のマンションではサッシ皿板下のシーリング材が著しい軟化の進行で重力に耐えきれず、落下して床面を汚していました。

 

軟化したシーリング材は打替えるしかありません。
その際、通常よりも撤去に手間がかかり、それに伴い工期が延びて費用がかさむのも悩ましい問題です。

衣服に付着すると大変なので、玄関扉やサッシ周り、それこそエントランスなどの生活動線上で生じている軟化には十分ご注意下さい。